論語 / 先進篇
子曰:「孝哉,閔子騫!人不間於其父母昆弟之言。」
書き下し
子曰く、孝なるかな、閔子騫。人、其の父母昆弟の言を間せず。
現代語訳
先生がおっしゃった。「孝行だな、閔子騫は。彼の父母や兄弟が彼を褒める言葉に、誰も異議を差し挟まない。」
解説
孝行の評価を、本人の行いではなく、周囲の反応で測っている。家族が褒めるのは当たり前で、普通は割り引いて聞かれる。ところが閔子騫については、家族の評価に誰も異を唱えない。身内の身びいきと、外部の評価が一致している状態である。これは相当に難しい。身内は実像より高く語り、外部はそれを疑うのが常だからだ。組織の評判にも同じ構図がある。自社の人間が語る自社の良さと、取引先や元社員が語る評価が一致している会社は少ない。採用の場で最も効くのは、社内の言葉ではなく、外の人が同じことを言っているかどうかである。身内の言葉に外が異を唱えない状態は、宣伝ではなく実績によってしか作れない。
この章句が説くこと
孝評判一致身内信用
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