古典を学びたいすべての人に 法人向けワークシート法人向けワークシート

論語 / 子罕篇

子謂顏淵,曰:「惜乎!吾見其進也,未見其止也!」

新字:子謂顔淵,曰:「惜乎!吾見其進也,未見其止也!」

書き下し

子、顔淵を謂いて曰く、「惜しいかな。吾其の進むを見るも、未だ其の止まるを見ざるなり。」

現代語訳

先生が顔淵について、おっしゃった。「惜しいことだ。私は彼が進むのを見たことはあっても、止まるのを見たことはなかった。」

解説

早世した顔回への追悼である。惜しいという言葉の後に続くのが、進み続けていたという事実だけだというのが胸を打つ。功績も地位も挙げていない。ただ、止まったのを見たことがない、と。この評価の仕方には、孔子の人の見方がそのまま出ている。到達した高さではなく、動き続けていたかどうかを見ている。到達点で人を評価すると、早く死んだ人は低く評価されるほかない。だが進み続けていたかどうかで見れば、期間の長短は本質ではなくなる。人を送るときに何を語るかは、その人をどう見ていたかを露わにする。肩書きや実績を並べるのは容易だが、それはその人でなくても書ける。止まったのを見たことがない、という一言は、長く近くで見ていた人にしか言えない。
『人生の方程式』の表紙

人生を、一行の式にしてみた。

志×積×時×憤÷(1+執)+命。古典から導いた式『人生の方程式』と、二十四の悩みに古典が答える『人生の教科書』(PDF)、師導の全機能1か月がセットで700円です。

本の中身を見る

この章句が説くこと

顔淵追悼前進評価早世

関連する章句

論語の全501章を原文・書き下し・現代語訳で一覧に(PDF・480円)中身を見る