論語 / 述而篇
子以四教:文、行、忠、信。
書き下し
子、四つを以て教う。文・行・忠・信。
現代語訳
先生は四つのことを教えられた。学問と、実践と、真心と、誠実さである。
解説
孔子の教育課程を、弟子が四語にまとめた。並び順に意味がある。文は知識、行はそれを実際にやること、忠は自分の内側を尽くすこと、信は他者との約束を守ること。外から内へ、そして再び他者へと向かう構造になっている。知識から始まるが、そこで終わらない。行に移し、内面の誠実さを鍛え、最後に他人との関係で試される。現代の人材育成と比べると、後半二つが弱いことに気づく。研修は文を教え、OJTは行を鍛える。だが忠と信を扱う仕組みは、たいていの組織に無い。評価制度は成果を測るが、真心と誠実さは測りにくいので落とされる。落としたものは育たない。四つのうち二つしか扱っていないことを自覚するだけでも、育成の見え方は変わる。
この章句が説くこと
教育四教文行忠信育成評価
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