古典を学びたいすべての人に 法人向けワークシート法人向けワークシート

論語 / 雍也篇

子曰:「誰能出不由戶?何莫由斯道也!」

新字:子曰:「誰能出不由戸?何莫由斯道也!」

書き下し

子曰く、誰か能く出づるに戸に由らざらん。何ぞ斯の道に由ること莫きや。

現代語訳

先生がおっしゃった。「(家から)出るのに、戸口を通らずに出られる者がいるだろうか。それなのに、どうして誰もこの道を通ろうとしないのか。」

解説

たとえが極端に平易なぶん、嘆きが強く響く。家を出るなら戸口を通る。誰も壁を抜けようとはしない。当たり前すぎて意識もしない。ところが生き方の話になると、人は道を通らずに目的地へ行こうとする、と孔子は言う。正しい手順を踏まずに結果だけを取りに行く姿は、壁を抜けようとする人に見えている。実務でも似た光景は日常的だ。信頼を築かずに大きな取引をまとめようとし、基礎を積まずに応用を求め、下地のない組織に高度な制度を入れる。どれも戸口を通らない試みである。孔子が不思議がっているのは、その難しさに人が気づかないことだ。壁を抜けられなかったとき、人は自分の力不足を嘆く。だが問題は力ではなく、入口を探さなかったことにある。

論語の全501章を、手元に置ける一覧に。

全章の原文・書き下し・現代語訳を篇の順に並べた印刷用PDF(A4・約130頁)。よく引かれる名言43句には★と一覧表付き。480円。

中身を見る

この章句が説くこと

道手順近道基礎当たり前

関連する章句

論語の全501章を原文・書き下し・現代語訳で一覧に(PDF・480円)中身を見る