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驢鞍橋 / 卷下

一日、向衆曰く、法界の功力を以て世を渡る間、能く能く無緣法界を吊ふべしと也。

新字:一日、向衆曰く、法界の功力を以て世を渡る間、能く能く無縁法界を吊ふべしと也。

書き下し

一日、向衆曰く、法界の功力を以て世を渡る間、能く能く無縁法界を吊ふべしと也。

現代語訳

ある日、衆に向かって言われた。法界(あらゆる存在)の力によって世を渡っているのだから、よくよく無縁の法界を弔いなさい、と。

解説

自分たちは、この世のあらゆる存在のおかげで生きている、だから、縁のない無数の死者たちもよく弔え、と正三は言う。身近な人だけでなく、誰にも弔われない見知らぬ人々にまで心を向けること。自分の暮らしが、名も知らぬ無数の人々の働きや命の上に成り立っているという自覚から、感謝と供養の心が生まれる。視野を身内から世界全体へと広げさせる、短く大きな教えである。

この章句が説くこと

法界無縁供養感謝おかげ視野

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