驢鞍橋 / 卷下
夜話に曰く、義なくして修行成るへからず。勇猛精進も義より起る也。生死の細を切るも義也、抑より終り迄、入る物は義也。專ら義を强く守るべき也。
新字:夜話に曰く、義なくして修行成るへからず。勇猛精進も義より起る也。生死の細を切るも義也、抑より終り迄、入る物は義也。専ら義を强く守るべき也。
書き下し
夜話に曰く、義なくして修行成るへからず。勇猛精進も義より起る也。生死の細を切るも義也、抑より終り迄、入る物は義也。専ら義を强く守るべき也。
現代語訳
夜話で言われた。義がなくては修行は成らない。勇猛精進も義から起こる。生死の絆を切るのも義である。そもそも始めから終わりまで、要るものは義である。もっぱら義を強く守りなさい、と。
解説
修行に始めから終わりまで必要なのは義だ、と正三は短く言い切る。勇猛精進も、生死の絆を断ち切るのも義から起こる、と。第九条(下巻)で整理したように、義とは状況に応じてよく判断し、筋を通す心のことである。熱意や努力も、正しい判断と筋道がなければ空回りする。どれほど気迫を強調しても、その根には義という筋の通った心がなければならない、という正三の教えの土台を示す短い条である。
この章句が説くこと
義勇猛精進筋を通す判断土台修行
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