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驢鞍橋 / 卷上

一日示して曰く、只どこは惡くとも切者が能き也。有無に付きてきれぬ性は用に立たずと也。

新字:一日示して曰く、只どこは悪くとも切者が能き也。有無に付きてきれぬ性は用に立たずと也。

書き下し

一日示して曰く、只どこは悪くとも切者が能き也。有無に付きてきれぬ性は用に立たずと也。

現代語訳

ある日示して言われた。どこかが悪くても、切れる者がよい。あれこれにつけて切れない性分は、役に立たない、と。

解説

欠点があっても、決断のできる人がよい、と正三は言う。有無、つまりあれかこれかの判断で踏み切れない性分では役に立たない。第四十七条の切端(決断の刃)とも響き合う短い条である。完璧な人を求めて、欠点のない慎重な人ばかりを評価していると、いざというときに決められない組織になる。多少の粗さがあっても、ここぞというときに断を下せる人を大切にせよ、という人材観として読める。
『人生の方程式』の表紙

人生を、一行の式にしてみた。

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この章句が説くこと

決断力切れ者人材観迷い欠点切端

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