孟子 / 滕文公章句下
戴盈之曰、什一、去關市之征、今茲未能。請輕之、以待來年、然後已。何如。孟子曰、今有人日攘其鄰之雞者、或告之曰、是非君子之道。曰、請損之、月攘一雞、以待來年、然後已。如知其非義、斯速已矣。何待來年。
新字:戴盈之曰、什一、去関市之征、今茲未能。請軽之、以待来年、然後已。何如。孟子曰、今有人日攘其鄰之鶏者、或告之曰、是非君子之道。曰、請損之、月攘一鶏、以待来年、然後已。如知其非義、斯速已矣。何待来年。
書き下し
戴盈之曰く、「什一にして、關市の征を去るは、今茲は未だ能わず。請う之を輕くし、以て來年を待ち、然る後に已めん。何如。」孟子曰く、「今、人日々に其の鄰の雞を攘む者有らんに、或ひと之に告げて曰く、『是れ君子の道に非ず。』曰く、『請う之を損して、月に一雞を攘み、以て來年を待ち、然る後に已めん。』如し其の義に非ざるを知らば、斯に速やかに已めんのみ。何ぞ來年を待たんや。」
現代語訳
宋の大夫の戴盈之が言った。 「租税は収穫の十分の一にして、関所と市場の税を廃止することは、今年すぐにはできませんので、とりあえず今年は軽減して、来年から止めるようにしたいのですが、いかがでしょうか。」 孟子は言った。 「今、仮に毎日隣の家の鶏を盗む者がいるとして、ある人がその者に、『君子のすることではない。』と言うと、『少し盗むのを減らして、月に一度にして、来年になったら止めることにしましょう』と言ったらどうでしょうか。正しくないと分かったら、すぐに止めることです。どうして来年まで待つ必要があるのですか。」
解説
自分の行いが間違っていると気づいたならば、先送りにせず、その場ですぐに改める決断力が必要です。「少しずつ直そう」「来年から変えよう」という言い訳は、結局は悪習を長引かせるだけです。悪い習慣や非効率なやり方を断ち切るには、一時的な苦痛や困難を伴うかもしれませんが、即座に実行に移す勇気を持つことで、より早く正しい軌道に乗ることができます。
この章句が説くこと
決断力即行悪習打破言い訳しない
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