李衛公問対 / 卷下
攻是守之機,守是攻之策,同歸乎勝而已矣。
新字:攻是守之機,守是攻之策,同帰乎勝而已矣。
書き下し
攻は是れ守の機、守は是れ攻の策なり。同じく勝に歸するのみ。
現代語訳
攻めは守りの糸口であり、守りは攻めのための策である。両者は共に勝利という一つの目的に帰着するにすぎない。
解説
攻めと守りを対立するものではなく、一つの目的に向かう表裏の関係として捉える視点である。守りに徹する場面も、次の攻めへの布石になり得るし、攻める場面も守りを固めるための手段になり得る。仕事でも人間関係でも、積極的に動くべき時と一歩引いて態勢を整える時とを対立させて考えがちだが、どちらも最終的な目的を達するための手段の違いにすぎない。今の行動がどちらの目的につながっているかを意識したい。
この章句が説くこと
攻守一体目的表裏
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李衛公問対・卷下敵未だ勝つべからずと謂わば、則ち我は且く自守せん。敵の勝つべきを待ちて、則ち之を攻むるのみ。強弱を以て辭と為すに非ざるなり。
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李衛公問対・卷下攻むる者は、其の城を攻め其の陳を擊つに止まらず、必ず其の心を攻むるの術有り。守る者は、其の壁を完くし其の陳を堅くするに止まらず、必ずや吾が氣を守りて待つ有り。
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李衛公問対・卷下守るの法は、要は敵に示すに不足を以てするに在り。攻むるの法は、要は敵に示すに有餘を以てするに在るなり。
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李衛公問対・卷中兵は人を致すを貴び、之を拒まんと欲するに非ざるなり。
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李衛公問対・卷下善く戰う者は、不敗の地に立ちて、敵の敗を失わざるなり。
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李衛公問対・卷中誘うを以て来るを待ち、静を以て躁を待ち、重きを以て軽きを待ち、厳を以て懈を待ち、治を以て乱を待ち、守を以て攻を待つ。