李衛公問対 / 卷下
守之法,要在示敵以不足;攻之法,要在示敵以有餘也。
新字:守之法,要在示敵以不足;攻之法,要在示敵以有余也。
書き下し
守るの法は、要は敵に示すに不足を以てするに在り。攻むるの法は、要は敵に示すに有餘を以てするに在るなり。
現代語訳
守る際の要点は、敵に対して力が不足しているように見せることにある。攻める際の要点は、敵に対して力が余っているように見せることにある。
解説
実際の状況と、相手にどう見せるかを意図的に使い分ける心理戦の要諦である。守勢に立つときはあえて弱く見せることで相手の油断や過信を誘い、攻勢に出るときは余裕を見せることで相手の戦意をくじく。仕事の交渉や競争でも、自分の手の内をどう見せるかによって相手の出方は変わってくる。実力そのものだけでなく、それをどう相手に映すかという演出の巧拙が、局面を左右することは少なくない。
この章句が説くこと
心理戦見せ方緩急
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