李衛公問対 / 卷上
《孫子》謂:『多筭勝少筭』,有以知少筭勝無筭。凡事皆然。
書き下し
《孫子》に謂う、『多筭は少筭に勝つ』と。以て少筭の無筭に勝つを知る有り。凡そ事皆な然り。
現代語訳
『孫子』は「周到な計算を重ねた者は、計算の少ない者に勝つ」と説く。そこから、計算が少ない者もまた無計画な者には勝てることが分かる。すべての物事はみなこの通りである。
解説
『孫子』の「多筭勝少筭」を引きながら、李靖はさらに一歩踏み込み、少しの準備でも無準備には勝ると付け加える。準備の量は連続的な差であり、あるかないかの二択ではないという指摘である。仕事の段取りでも、完璧な計画を用意できなくても、最低限の下調べをしておくだけで無防備な状態とは大きく差がつく。すべてを整えられないと嘆く前に、今できる一手を積んでおくかどうかが結果を分ける。
この章句が説くこと
準備計画積み重ね
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