忍経 / 親戚不可失歡
骨肉之失歡,有本於至微,而終至於不可解者,有能先下氣則彼此酬復遂好平時矣。宜深思之。
新字:骨肉之失歓,有本於至微,而終至於不可解者,有能先下気則彼此酬復遂好平時矣。宜深思之。
書き下し
骨肉の歡を失ふは、至微に本づきて、終に解くべからざるに至る者有り。能く先づ氣を下す有らば、則ち彼此酬復して遂に平時に好からん。宜しく深く之を思ふべし。
現代語訳
肉親の仲がこじれるのは、ごく小さなことがもとになって、ついには解けないほどになってしまう場合があります。どちらかが先に気持ちを和らげて折れることができれば、互いに言葉を返し合って、やがていつものように仲良くなれるものです。よく考えるべきです。
解説
肉親の仲たがいについての短い戒めです。親子や兄弟の不和は、たいてい取るに足らない小さなことから始まり、意地を張り合ううちに解けないほどこじれてしまいます。そこで袁采は、どちらかが先に気持ちを下げれば、相手も応えて、元どおりになれると言います。先に折れることは負けではなく、関係を取り戻すための一歩です。肉親は近いぶん遠慮がなく、互いに相手が先に謝るべきだと思いがちです。だからこそ、先に動いた側が関係の主導権を取り戻せるとも言えます。長く口をきいていない家族がいるなら、まず短い一言を送ってみる価値があります。

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本の中身を見るこの章句が説くこと
和睦家族忍謙虚仲直り
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