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忍経 / 不忍按

許圍師為相州刺史,以寬治部,有受賄者,圍師不忍按,其人自愧,後修飭,更為廉士。

新字:許囲師為相州刺史,以寛治部,有受賄者,囲師不忍按,其人自愧,後修飭,更為廉士。

書き下し

許圍師、相州刺史と爲り、寬を以て部を治む。賄を受くる者有り、圍師按ずるに忍びず。其の人自ら愧ぢ、後に修飭して、更に廉士と爲る。

現代語訳

許囲師(唐の人)は相州刺史となり、寛大さをもって管内を治めました。賄賂を受け取った者がいましたが、許囲師は取り調べるのに忍びませんでした。その者は自ら恥じ入り、のちに身を慎んで、清廉な人物に生まれ変わりました。

解説

唐の許圍師が相州の長官として寛大な政治を行った話で、『新唐書』に見えます。賄賂を受けた部下を取り調べず、その部下は自ら恥じて清廉な人になったと言います。ここで題の忍は、耐える意味ではなく、罰するに忍びないという思いやりの意味で使われています。相手の恥を知る心を信じて待つという、徳による治め方の一例です。ただ、今日の組織で賄賂や不正を見逃すことは、他の人への不公平や被害を生みます。この話から引き出せるのは、不正を放置せよということではなく、罰だけでなく本人が立ち直る道も用意しておくという視点でしょう。

この章句が説くこと

寛容更生治道

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