宋名臣言行録 / 後集巻十四・陳無巳
辱書喻以章公降屈年德以禮見招不佞何以得此豈侯嘗欺之耶公卿不下士尚矣乃特見於今而親於其身幸孰大焉愚雖不足以齒士猶當從侯之後順下風以成公之名
新字:辱書喻以章公降屈年徳以礼見招不佞何以得此豈侯嘗欺之耶公卿不下士尚矣乃特見於今而親於其身幸孰大焉愚雖不足以齒士猶当従侯之後順下風以成公之名
書き下し
書を辱くし、喻すに章公年德を降屈して禮を以て招かるるを以てす。不佞何を以て此を得んや。豈に侯嘗て之を欺けるか。公卿の士に下らざること尚し。乃ち特に今に見われて、而も其の身に親しむ。幸い孰れか大ならん。愚は以て士に齒するに足らずと雖も、猶お當に侯の後に從い、下風に順いて以て公の名を成すべし。
現代語訳
お手紙をいただき、章公が年齢と徳の高さを曲げて、礼をもって私を招いてくださるとお示しくださいました。この不才の身が、どうしてこのようなことを得られましょうか。もしや侯(秦観)が先方を欺かれたのではありませんか。公卿が士人に下ってこないのは、久しいことです。それがことさら今日に現れて、しかもこの身に及んだ。これ以上の幸いがありましょうか。愚かな私は士人の列に加わるにも足りませんが、それでも侯の後に従い、風下に順って、章公のご名声を成すべきでありましょう。
解説
断りの手紙の書き出しです。まず、招きの値打ちを正面から認めています。**公卿が士人に下ってこないのは、久しいことです。それがことさら今日に現れて、しかもこの身に及んだ。これ以上の幸いがありましょうか。**軽んじて断るのではない、と先に示しました。しかも、行けばこの人の名を高めることになる、とまで言っています。**侯の後に従い、風下に順って、章公のご名声を成すべきでありましょう。**ここまでは、応じる流れです。
この章句が説くこと
章公年徳を降屈して礼を以て招かる不佞何を以て此を得んや公卿の士に下らざること尚し乃ち特に今に見われて而も其の身に親しむ猶お当に侯の後に従い下風に順いて以て公の名を成すべし招聘礼
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