宋名臣言行録 / 後集巻十四・徐積
先生天文之學尤造其妙門人問之則曰昔有學天文於譙周者周曰天下事可學者甚多何獨天文
新字:先生天文之学尤造其妙門人問之則曰昔有学天文於譙周者周曰天下事可学者甚多何独天文
書き下し
先生天文の學、尤も其の妙に造る。門人之を問えば、則ち曰く、昔天文を譙周に學ぶ者有り。周曰く、天下の事、學ぶ可き者甚だ多し。何ぞ獨り天文のみならんや、と。
現代語訳
徐積は天文の学において、とりわけその奥深いところに達していた。門人がそれについて尋ねると、こう言った。「昔、天文を譙周に学ぼうとした者があった。譙周は言った。天下の事で、学ぶべきものは実に多い。どうして天文だけなのか、と」。
解説
三十九字の条です。自分がいちばん深く達している分野について尋ねられて、答えていません。昔の人の言葉を借りて返しました。**天下の事で、学ぶべきものは実に多い。どうして天文だけなのか。**得意なものを見て寄ってくる人に、その一点を教えない。門人が学ぶべきものは他にある、という断り方です。断る言葉を自分では言わず、譙周に言わせているところも、この人らしい距離の取り方でした。
この章句が説くこと
先生天文の学尤も其の妙に造る門人之を問えば則ち曰く昔天文を譙周に学ぶ者有り天下の事学ぶ可き者甚だ多し何ぞ独り天文のみならんや学問偏り
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