宋名臣言行録 / 後集巻十四・陳襄
公将終妻子環泣求所以語後者公索紙筆書先聖先師四字付其子而絶
書き下し
公將に終わらんとす。妻子環りて泣き、後に語る所以の者を求む。公紙筆を索め、先聖先師の四字を書して其の子に付して絶ゆ。
現代語訳
陳襄がまさに息を引き取ろうとしていた。妻子が取り囲んで泣き、後に残す言葉を求めた。陳襄は紙と筆を求め、「先聖先師」の四字を書いて、その子に手渡して息絶えた。
解説
二十九字の条です。遺言を求められて、口では答えていません。**陳襄は紙と筆を求め。**そして書いたのが四字だけでした。**「先聖先師」。**家のことも、財産のことも、身の処し方の訓戒もありません。孔子と、その前の聖人。学べ、とすら書いていない。学ぶ相手の名だけを残しています。四人で始めて「四先生」と呼ばれた人の、最後の一枚でした。
この章句が説くこと
公将に終わらんとす妻子環りて泣き後に語る所以の者を求む公紙筆を索め先聖先師の四字を書す其の子に付して絶ゆ遺言学問
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