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宋名臣言行録 / 後集巻十三・鄒浩

張繹曰鄒浩以極諌得罪世疑其賣直也先生曰君子之於人也當於有過中求無過不當於無過中求有過

新字:張繹曰鄒浩以極諌得罪世疑其売直也先生曰君子之於人也当於有過中求無過不当於無過中求有過

書き下し

張繹曰く、鄒浩は極諫を以て罪を得たり。世は其の直を賣ると疑うなり、と。先生曰く、君子の人に於けるや、當に過ち有る中に於いて過ち無きを求むべし。當に過ち無き中に於いて過ち有るを求むべからず、と。

現代語訳

張繹が言った。「鄒浩は徹底して諫めたことで罪を得ました。世間では、その人が真っ直ぐさを売り物にしたのではないかと疑っております」。程頤は言った。「君子が人に対するときは、過ちのあるなかにも過ちのないところを探すべきである。過ちのないなかから過ちを探し出そうとしてはならない」。

解説

命がけの諫めですら、動機を疑われることがあります。世間では、その人が真っ直ぐさを売り物にしたのではないかと疑っております。返答は、鄒浩の弁護をしていません。人の見方そのものを直しています。過ちのあるなかにも過ちのないところを探すべきである。そして反対を禁じました。過ちのないなかから過ちを探し出そうとしてはならない。探せば何でも見つかります。だから探す向きを先に決めておけ、という戒めです。

この章句が説くこと

鄒浩は極諫を以て罪を得たり世は其の直を売ると疑うなり君子の人に於けるや当に過ち有る中に於いて過ち無きを求むべし当に過ち無き中に於いて過ち有るを求むべからず人物動機

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