宋名臣言行録 / 後集巻十三・范祖禹
公每誦董仲舒正其誼不謀其利明其道不計其功曰君子行己立朝正當如此若夫成功則天也
新字:公毎誦董仲舒正其誼不謀其利明其道不計其功曰君子行己立朝正当如此若夫成功則天也
書き下し
公每に董仲舒の「其の誼を正して其の利を謀らず、其の道を明らかにして其の功を計らず」を誦して曰く、君子の己を行い朝に立つは、正に當に此くの如くなるべし。夫の功を成すが若きは則ち天なり、と。
現代語訳
范祖禹はいつも董仲舒の「その筋道を正して、その利益を計らない。その道を明らかにして、その功績を計算しない」という言葉を唱えて言った。「君子が身を処し朝廷に立つのは、まさにこのようであるべきだ。功を成し遂げるかどうかとなれば、それは天のことである」。
解説
三十八字の条ですが、この人の生涯の要約になっています。引いたのは董仲舒の二句でした。その筋道を正して、その利益を計らない。その道を明らかにして、その功績を計算しない。そして自分の言葉を一行だけ足しています。功を成し遂げるかどうかとなれば、それは天のことである。成果が出るかどうかを自分の担当から外す。外したぶんだけ、目の前でやるべきことが決まります。流刑地で死んだ人が、繰り返し唱えていた言葉です。
この章句が説くこと
其の誼を正して其の利を謀らず其の道を明らかにして其の功を計らず君子の己を行い朝に立つは正に当に此くの如くなるべし夫の功を成すが若きは則ち天なり筋道成果
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