宋名臣言行録 / 後集巻十三・范祖禹
有㫖召内臣十餘人公上疏言陛下初政未嘗行一美政訪一賢人而先進用内臣如此衆多之口必謂陛下私於近習臣竊惜之不報
新字:有旨召内臣十余人公上疏言陛下初政未嘗行一美政訪一賢人而先進用内臣如此衆多之口必謂陛下私於近習臣竊惜之不報
書き下し
㫖有りて内臣十餘人を召す。公疏を上りて言う、陛下初政、未だ嘗て一の美政を行い一の賢人を訪わずして、先ず内臣を進用すること此くの如く衆し。衆口必ず陛下の近習に私すと謂わん。臣竊かに之を惜しむ、と。報ぜられず。
現代語訳
詔が下って宦官十数人を召した。范祖禹は上疏して言った。「陛下は政を執りはじめられて、まだ一つのよい政治も行われず、一人の賢者も訪ねられないうちに、先に宦官をこれほど大勢登用しておられます。世間の口は必ず、陛下は側近をひいきにしていると言うでしょう。臣はひそかにそれを惜しみます」。返答はなかった。
解説
問題にされているのは順序と数です。人選そのものを否定していません。**まだ一つのよい政治も行われず、一人の賢者も訪ねられないうちに、先に宦官をこれほど大勢登用しておられます。**最初にやったことが、その人の関心を示します。世間はそこを見る、という指摘でした。**世間の口は必ず、陛下は側近をひいきにしていると言うでしょう。**そして結末が、この巻のこれから先を告げています。**返答はなかった。**
この章句が説くこと
旨有りて内臣十余人を召す陛下初政未だ嘗て一の美政を行い一の賢人を訪わず先ず内臣を進用すること此くの如く衆し衆口必ず陛下の近習に私すと謂わん臣竊かに之を惜しむ順序側近
関連する章句
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『宋名臣言行録』後集巻十三・范祖禹禁中開封に下して乳母十人を覓む。公告に在りて之を聞く。即ち疏を上りて曰く、陛下未だ中宮を建てずして、先ず左右に近幸す。色を好み性を伐つこと、太だ早きに傷む。陛下天地・宗廟・社稷の重きを承け、祖宗百三十年の基業を守り、億兆の父母爲り。豈に聖體を愛惜せざる可けんや。
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