宋名臣言行録 / 後集巻十三・范祖禹
講尚書内作色荒外作禽荒甘酒嗜音峻宇雕墻有一於此未或不亡講畢再誦此六句却立云願陛下留意哲宗首肯者再三然後退就位
書き下し
尚書の「内に色荒を作し、外に禽荒を作し、酒を甘しとし音を嗜み、峻宇雕墻す。此に一有らば、未だ或いは亡びずんばあらず」を講ず。講じ畢わりて再び此の六句を誦し、却き立ちて云う、願わくは陛下意を留めよ、と。哲宗首肯すること再三。然る後に退きて位に就く。
現代語訳
『尚書』の「内には女色に耽り、外には狩りに耽り、酒を甘いとし音楽を好み、高い屋根と彫り飾った塀を作る。この一つでもあれば、滅びないということはない」という一節を講義した。講義を終えてから、もう一度この六句を唱え、退いて立ったまま言った。「どうか陛下、心にお留めください」。哲宗は二度三度とうなずいた。その後に退いて席に着いた。
解説
講義そのものは短い一節です。この条が書き留めたのは、その後の所作でした。**講義を終えてから、もう一度この六句を唱え、退いて立ったまま言った。**同じ言葉を、続けて二度言っています。しかも席に戻る前に、立ったままです。**どうか陛下、心にお留めください。**内容を伝えることと、その一節だけを持ち帰らせることは別だ、という区別があります。反応も書かれました。**哲宗は二度三度とうなずいた。**
この章句が説くこと
内に色荒を作し外に禽荒を作し酒を甘しとし音を嗜む峻宇雕墻す此に一有らば未だ或いは亡びずんばあらず講じ畢わりて再び此の六句を誦し却き立つ願わくは陛下意を留めよ哲宗首肯すること再三講義反復
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