宋名臣言行録 / 後集巻十三・范祖禹
講讀論語畢賜宴於東宫賜御書唐人詩各一首公表謝曰臣願陛下篤志學問亦如好書益進道德皆如游藝又賦詩以獻退而節尚書論語孝經要切之語訓戒之言得一百十九事名曰三經要語進之
新字:講読論語畢賜宴於東宫賜御書唐人詩各一首公表謝曰臣願陛下篤志学問亦如好書益進道徳皆如游芸又賦詩以献退而節尚書論語孝経要切之語訓戒之言得一百十九事名曰三経要語進之
書き下し
論語を講讀し畢わる。宴を東宮に賜い、御書の唐人の詩各ミ一首を賜う。公表して謝して曰く、臣願わくは、陛下志を學問に篤くすること亦た書を好むが如く、益ミ道德に進むこと皆な游藝の如くならんことを、と。又た詩を賦して以て獻ず。退きて尚書・論語・孝經の要切の語、訓戒の言を節し、一百十九事を得たり。名づけて三經要語と曰い、之を進む。
現代語訳
『論語』の講義と読み合わせを終えた。東宮で宴を賜り、天子直筆の唐人の詩を一首ずつ賜った。范祖禹は上表して礼を述べて言った。「臣が願いますのは、陛下が学問に志を篤くされることが、書をお好みになるのと同じであり、いよいよ道徳に進まれることが、すべて技芸に遊ばれるのと同じでありますように」。さらに詩を作って献上した。退出してから、『尚書』『論語』『孝経』の要となる切実な語、訓戒の言葉を選び取り、百十九項目を得た。名づけて『三経要語』といい、これを進上した。
解説
褒美をもらった礼状に、注文が織り込まれています。しかも比べる相手が、天子の得意なことでした。**陛下が学問に志を篤くされることが、書をお好みになるのと同じでありますように。**書と詩には自ら打ち込んでいる。その熱心さをこちらにも、という言い方です。そして礼を述べただけで終えませんでした。**『尚書』『論語』『孝経』の要となる切実な語、訓戒の言葉を選び取り、百十九項目を得た。**言った側が、材料まで作って渡しています。
この章句が説くこと
論語を講読し畢わる宴を東宮に賜い御書の唐人の詩各ミ一首を賜う陛下志を学問に篤くすること亦た書を好むが如く益ミ道徳に進むこと皆な游芸の如くならんことを尚書・論語・孝経の要切の語訓戒の言を節し一百十九事を得たり学問進言
関連する章句
-
人物志・體別夫れ學は材を成す所以なり、疏は情を推す所以なり。偏材の性は、移轉すべからず。
-
歎異抄・第十二条経釈を読み学せざる輩、往生不定の由のこと。この条、すこぶる不足言の義と言いつべし。 他力真実の旨を明かせる諸の聖教は、本願を信じ念仏を申さば仏に成る、そのほか何の学問かは往生の要なるべきや。 まことにこの理に迷えらん人は、いかにもいかにも学問して、本願の旨を知るべきなり。 経釈を読み学すといえども、聖教の本意を心得ざる条、もっとも不便のことなり。
-
言志四録・南洲手抄朝にして食はずば、昼にして饑う。少うして学ばずば、壮にして惑ふ。饑うるは猶忍ぶ可し、惑ふは奈何ともす可からず。
-
言志四録・南洲手抄学之を古訓に稽へ、問之を師友に質すは、人皆之を知る。学必ず之を躬に学び、問必ず諸を心に問ふは、其れ幾人有らんか。
-
論語・為政篇子曰く、異端を攻むるは、斯れ害のみ。
-
説苑・建本子思曰わく、学は才を益す所以なり、礪は刃を致す所以なり。吾嘗て幽処して深く思うも、学の速やかなるに若かず。吾嘗て跂ちて望むも、高きに登りて博く見るに若かず。故に風に順いて呼べば、声疾しきを加えざれども聞く者衆し。丘に登りて招けば、臂長きを加えざれども見る者遠し。故に魚は水に乗り、鳥は風に乗り、草木は時に乗る。