宋名臣言行録 / 後集巻十二・劉摯
公與同列奏事因論人材大槩公奏曰人材難得臣嘗厯觀士大夫間能否不一性忠實而有才識上也才雖不髙而忠實有守次也有才而難保可借以集事又其次也懷邪觀望隨勢改變此小人終不可用
新字:公与同列奏事因論人材大槩公奏曰人材難得臣嘗歴観士大夫間能否不一性忠実而有才識上也才雖不高而忠実有守次也有才而難保可借以集事又其次也懐邪観望随勢改変此小人終不可用
書き下し
公同列と事を奏す。因りて人材を論ずるの大槩、公奏して曰く、人材は得難し。臣嘗て歷ミ士大夫の間を觀るに、能否一ならず。性忠實にして才識有るは上なり。才は高からずと雖も忠實にして守有るは次なり。才有りて保ち難きも、借りて以て事を集む可きは又た其の次なり。邪を懷き觀望し、勢に隨いて改變するは、此れ小人にして終に用う可からず、と。
現代語訳
劉摯は同僚たちと政務を奏上した。その折に人材論のあらましを述べて、こう奏した。「人材は得がたいものです。臣がこれまで士大夫のあいだを見てまいりますと、できる者できない者は一様ではありません。生まれつき誠実で、しかも才と識見のある者が上です。才はさほど高くなくとも、誠実で守るところのある者がその次です。才はあるが身持ちが保証しがたい者も、借りて事を成し遂げさせることはできる、これがまたその次です。よこしまな心を抱いて情勢をうかがい、勢いのある側に従って変わっていく者、これは小人であって、結局は用いることができません」。
解説
四段に分けた人材の見方です。上から二つは、どちらも誠実さが先に来ます。生まれつき誠実で、しかも才と識見のある者が上です。才はさほど高くなくとも、誠実で守るところのある者がその次です。才より先に、変わらないことを置いている。三番目の扱いが実務的です。才はあるが身持ちが保証しがたい者も、借りて事を成し遂げさせることはできる。手放しでは信じないが、期間と用途を限れば使える。そして切るのは一種類だけでした。勢いのある側に従って変わっていく者。
この章句が説くこと
人材は得難し臣嘗て歴ミ士大夫の間を観るに能否一ならず性忠実にして才識有るは上なり才有りて保ち難きも借りて以て事を集む可きは又た其の次なり邪を懐き観望し勢に随いて改変するは此れ小人にして終に用う可からず人材序列
関連する章句
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