宋名臣言行録 / 後集巻十・傅堯俞
温公嘗歎曰清直勇三德吾於欽之畏焉洛之君子邵雍曰欽之至清而不耀至直而不激至勇而能温此為難爾人以雍言為然
新字:温公嘗嘆曰清直勇三徳吾於欽之畏焉洛之君子邵雍曰欽之至清而不耀至直而不激至勇而能温此為難爾人以雍言為然
書き下し
温公嘗て歎じて曰く、清・直・勇の三德、吾欽之に於いて畏ると。洛の君子邵雍曰く、欽之は至清にして耀かず、至直にして激せず、至勇にして能く温なり。此れ難しと爲すのみと。人雍の言を以て然りと爲す。
現代語訳
司馬光がかつて嘆じて言った。「清・直・勇の三つの徳、私は欽之に対して畏れを覚える」。洛陽の君子である邵雍は言った。「欽之は至って清いのに輝かず、至って直いのに激さず、至って勇なのに温かい。これが難しいのだ」。人々は邵雍の言葉をもっともだとした。
解説
同じ三つの徳を、二人が別の言い方で評しています。司馬光は徳そのものを挙げました。邵雍が付け加えたのは、それぞれに伴いがちな副作用のほうです。**至って清いのに輝かず。**清ければ、人はそれを見せたくなる。**至って直いのに激さず。**直ければ、怒りが乗る。**至って勇なのに温かい。**勇であれば、荒くなる。三つとも、あるべき姿ではなく、避けられなかったことを褒めています。
この章句が説くこと
清直勇の三徳吾欽之に於いて畏る欽之は至清にして耀かず至直にして激せず至勇にして能く温なり此れ難しと為すのみ清直
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