孔子家語 / 弟子行
不畏強禦,不侮矜寡。其言循性,其都以富。材任治戎,是仲由之行也。孔子和之以文,說之以詩曰:『受小拱大拱,而為下國駿龐,荷天子之龍。不戁不悚,敷奏其勇。強乎武哉,文不勝其質。』
新字:不畏強禦,不侮矜寡。其言循性,其都以富。材任治戎,是仲由之行也。孔子和之以文,説之以詩曰:『受小拱大拱,而為下国駿龐,荷天子之竜。不戁不悚,敷奏其勇。強乎武哉,文不勝其質。』
書き下し
強禦を畏れず、矜寡を侮らず。其の言は性に循い、其の都は富を以てす。材は戎を治むるに任う、是れ仲由の行なり。孔子之を和するに文を以てし、之を說くに詩を以て曰わく、『小拱大拱を受け、下國の駿龐と為り、天子の龍を荷う。戁ず悚じず、其の勇を敷奏す。強きかな武なるかな、文其の質に勝たず。』と。
現代語訳
権勢ある者を恐れず、身寄りのない孤独な者を侮らない。その発言は本来の性質に忠実で、行いは充実している。その才能は軍事を治めるのに適している。これが仲由(子路)の人となりである。孔子は彼を文によって和らげ、詩経の言葉で評した。『小さな爵位も大きな爵位も受け、諸侯国の中で抜きん出た存在となり、天子の寵愛を担う。恐れず臆せず、その勇を存分に発揮する。何と強く勇ましいことか、その文才は生来の質朴さには及ばないほどだ。』と。
解説
子路は勇猛果敢な性格で知られる弟子で、ここでは権勢を恐れず弱者を侮らない公正な姿勢と、軍事を任せられる実務能力が称賛されています。孔子は子路の武勇を評価しつつも、「文其の質に勝たず」、すなわち飾った言葉や体裁が生来の実直さに及ばないと述べ、素朴で率直な人柄を高く評価しています。地位の上下や相手の境遇に関わらず態度を変えない公正さと、実力を備えながらも飾り立てない誠実さは、現代のリーダーシップ論でも重視される資質といえます。

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本の中身を見るこの章句が説くこと
仲由子路勇公正質朴
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