宋名臣言行録 / 後集巻十・傅堯俞
時國用乏言利者爭獻計富國公奏曰今度支嵗用不足誠不可忽欲救其弊陛下宜躬自儉刻身先天下無奪農時勿害啇旅如是可矣不然徒欲紛更為之無益聚歛用則天下殆矣
新字:時国用乏言利者争献計富国公奏曰今度支歳用不足誠不可忽欲救其弊陛下宜躬自倹刻身先天下無奪農時勿害啇旅如是可矣不然徒欲紛更為之無益聚歛用則天下殆矣
書き下し
時に國用乏し。利を言う者爭いて計を獻じて國を富まさんとす。公奏して曰く、今度支の歳用足らざるは誠に忽せにす可からず。其の弊を救わんと欲せば、陛下は宜しく躬ら自ら儉刻し身を天下に先んじ、農時を奪う無く商旅を害する勿かるべし。此くの如くんば可なり。然らずして徒だ紛更して之を爲さんと欲するは益無し。聚歛用いらるれば則ち天下殆うからんと。
現代語訳
当時、国の費用が乏しかった。利を語る者が争って策を献じて国を富ませようとした。公は奏上して言った。「いま度支の年ごとの費用が足りないのは、まことに軽く見てはなりません。その弊を救おうとされるなら、陛下は自ら倹約し、身をもって天下に先立ち、農の時を奪わず、商いの行き来を妨げないようにすべきです。それでよいのです。そうでなく、ただかき回してやろうとするのは、益がありません。取り立てが用いられれば、天下は危うくなります」。
解説
足りないことは認めています。**まことに軽く見てはなりません。**そのうえで出した策が、増やす策ではありませんでした。三つとも、自分の側を減らすか、相手を邪魔しないかです。**自ら倹約し、身をもって天下に先立ち、農の時を奪わず、商いの行き来を妨げない。**そして手を加えることそのものを警戒します。**ただかき回してやろうとするのは、益がありません。**
この章句が説くこと
時に国用乏し利を言う者争いて計を献じて国を富まさんとす陛下は宜しく躬ら自ら倹刻し身を天下に先んずべし農時を奪う無く商旅を害する勿かれ此くの如くんば可なり聚歛用いらるれば則ち天下殆うからん財政倹約
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