宋名臣言行録 / 後集巻十・韓維
因奏對面論神宗感悟有㫖根究市易免行利害權治方田編排保甲罷議東西川市易命公草詔求直言其畧曰朕之聽納有不得於理與獄訟非其情與賦歛失其節與忠謀讜言欝於上聞而阿䛕壅蔽以成其私者衆與詔出人情大恱是日大雨
新字:因奏対面論神宗感悟有旨根究市易免行利害権治方田編排保甲罷議東西川市易命公草詔求直言其畧曰朕之聴納有不得於理与獄訟非其情与賦歛失其節与忠謀讜言欝於上聞而阿䛕壅蔽以成其私者衆与詔出人情大恱是日大雨
書き下し
因りて奏對して面ミ論ず。神宗感悟す。㫖有りて市易・免行の利害を根究し、方田を權治し、保甲を編排し、東西川の市易を議するを罷む。公に命じて詔を草して直言を求めしむ。其の畧に曰く、朕の聽納、理に得ざる有るか。獄訟其の情に非ざるか。賦斂其の節を失うか。忠謀讜言上聞に鬱して、阿諛壅蔽して以て其の私を成す者衆きかと。詔出でて人情大いに悦ぶ。是の日大雨あり。
現代語訳
そこで拝謁して面と向かって論じた。神宗は心を動かされた。指図が出て、市易・免行の利害を根本から究めさせ、方田をひとまず処置し、保甲を編み直し、東西川の市易を議することをやめさせた。公に命じて詔を起草させ、率直な言葉を求めさせた。その要点にこうある。「朕の聞き入れ方には、理にかなっていないところがあるのか。訴訟はその実情に沿っていないのか。取り立ては節度を失っているのか。忠実な計らいと正しい言葉が上に届かず塞がって、へつらい覆い隠して私を遂げる者が多いのか」。詔が出て、人の心は大いに喜んだ。この日、大雨が降った。
解説
求言の詔が、抽象的な反省になっていません。四つとも具体的な質問の形です。**朕の聞き入れ方には、理にかなっていないところがあるのか。****訴訟はその実情に沿っていないのか。****取り立ては節度を失っているのか。**答えられる形で問うている。最後の一つが最も重い。**忠実な計らいと正しい言葉が上に届かず塞がって、へつらい覆い隠して私を遂げる者が多いのか。**言えなくなっている状態そのものを、天子の側から尋ねています。
この章句が説くこと
神宗感悟す旨有りて市易免行の利害を根究す公に命じて詔を草して直言を求めしむ朕の聴納理に得ざる有るか獄訟其の情に非ざるか賦斂其の節を失うか忠謀讜言上聞に鬱して阿諛壅蔽して以て其の私を成す者衆きか詔自問
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