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宋名臣言行録 / 後集巻十・韓絳

初進士科進擢速公言偶程文占上選未見材實勞最蠟衆人指期為卿輔殆亡所謂自是始議間年一貢士而殺其恩

新字:初進士科進擢速公言偶程文占上選未見材実労最蠟衆人指期為卿輔殆亡所謂自是始議間年一貢士而殺其恩

書き下し

初め進士科進擢速し。公言う、偶ま程文上選を占むるも、未だ材實を見ず。勞最蠟し。衆人期を指して以て卿輔と爲す。殆ど所謂亡しと。是れより始めて間年に一たび士を貢して其の恩を殺ぐことを議す。

現代語訳

はじめ進士科は昇進が速かった。公は言った。「たまたま規定の文章が上位を占めただけで、まだその人の実質は見ていない。功労の記録も乏しい。それでいて人々は時期を指して、いずれ大臣になると言う。ほとんど言うべきものがない」。これよりはじめて、一年おきに士を貢し、その恩恵を減らすことが議された。

解説

選抜が速すぎることを、二段で言っています。まず、何を見て通したのか。**たまたま規定の文章が上位を占めただけで、まだその人の実質は見ていない。**書けたことは分かった。働けるかは分かっていない。**功労の記録も乏しい。**そして周囲の扱いです。**人々は時期を指して、いずれ大臣になると言う。**まだ何もしていない人の将来が、先に決まってしまう。速いことの害はここにあります。

この章句が説くこと

初め進士科進擢速し偶ま程文上選を占むるも未だ材実を見ず衆人期を指して以て卿輔と為す是れより始めて間年に一たび士を貢して其の恩を殺ぐことを議す科挙速さ

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