宋名臣言行録 / 後集巻十・韓絳
孫沔吕溱等守藩犯法從官聨章請貰其罪公曰法自貴者始更相救援則公道廢矣遂并劾之
新字:孫沔呂溱等守藩犯法従官聨章請貰其罪公曰法自貴者始更相救援則公道廃矣遂并劾之
書き下し
孫沔・呂溱等藩を守りて法を犯す。從官章を聯ねて其の罪を貰さんことを請う。公曰く、法は貴き者より始む。更ミ相い救援せば則ち公道廢せんと。遂に并せて之を劾す。
現代語訳
孫沔・呂溱らが地方を守って法を犯した。従官たちは連名で上章して、その罪を許すよう願い出た。公は言った。「法は貴い者から始まるものだ。互いにかばい合えば、公の道は廃れる」。そのまま併せてこれを弾劾した。
解説
三十七字です。かばう側にも理屈はありました。地位のある人を罰すれば、朝廷の体面に関わる。返しは二段でした。**法は貴い者から始まるものだ。**下に及ぼす前に、上に及ぼす。そして助命嘆願そのものを、危ういものとして名指ししました。**互いにかばい合えば、公の道は廃れる。**一度かばえば、次は自分がかばわれる。それが常態になれば、法は身分の低い者にしか当たらなくなります。
この章句が説くこと
孫沔呂溱等藩を守りて法を犯す従官章を聯ねて其の罪を貰さんことを請う法は貴き者より始む更ミ相い救援せば則ち公道廃せん遂に并せて之を劾す法身分
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