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宋名臣言行録 / 後集巻九・蘇軾

介甫又語子瞻曰人須是知行一不義殺一不辜得天下弗為乃可公戲曰今之君子争减半年磨勘雖殺人亦為之介甫笑而不言

新字:介甫又語子瞻曰人須是知行一不義殺一不辜得天下弗為乃可公戯曰今之君子争减半年磨勘雖殺人亦為之介甫笑而不言

書き下し

介甫又た子瞻に語りて曰く、人は須らく是れ一不義を行い一不辜を殺して天下を得るも爲さずと知りて乃ち可なるべしと。公戲れて曰く、今の君子は半年の磨勘を減ずるを爭いて、人を殺すと雖も亦た之を爲すと。介甫笑いて言わず。

現代語訳

王安石はまた蘇軾に語って言った。「人は、一つの不義を行い一人の罪なき者を殺して天下を得るとしても、それをしない、と知ってはじめてよいのだ」。蘇軾は戯れて言った。「いまの君子は、半年の勤務評定を縮めることを争って、人を殺してでもそれをやります」。王安石は笑って何も言わなかった。

解説

引かれた言葉は孟子で、政に関わる者の最も高い基準です。一つの不義を行い一人の罪なき者を殺して天下を得るとしても、それをしない。天下を賭けても、という話でした。返しが、賭け金を落としています。いまの君子は、半年の勤務評定を縮めることを争って、人を殺してでもそれをやります。天下ではなく、昇進が半年早まるかどうかです。理想が高すぎて実態から離れている、と冗談の形で言った。王安石は笑って何も言わなかった。

この章句が説くこと

人は須らく是れ一不義を行い一不辜を殺して天下を得るも為さずと知りて乃ち可なるべし公戯れて曰く今の君子は半年の磨勘を減ずるを争いて人を殺すと雖も亦た之を為す介甫笑いて言わず理想現実

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