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宋名臣言行録 / 後集巻八・吕希哲

公為人處事皆有長久之計求方便之道只如病中風人口不能言手不能書而養疾者乃問所欲病者既不能答適足增苦故公嘗教人毎事作一牌子如飲食衣裳寒熱之類及常所服藥(如理中元之類)常所作事(如梳頭洗面之類及作人親筆書)病者取牌子以示人則可减太半之苦凡公為人處事毎如是也

新字:公為人処事皆有長久之計求方便之道只如病中風人口不能言手不能書而養疾者乃問所欲病者既不能答適足增苦故公嘗教人毎事作一牌子如飲食衣裳寒熱之類及常所服薬(如理中元之類)常所作事(如梳頭洗面之類及作人親筆書)病者取牌子以示人則可减太半之苦凡公為人処事毎如是也

書き下し

公の人と爲り事に處するは皆長久の計有り、方便の道を求む。只だ中風を病む人の如きは口言う能わず、手書く能わず。而して疾を養う者は乃ち欲する所を問う。病者は既に答うる能わず、適ま苦を增すに足るのみ。故に公嘗て人に教う、事毎に一牌子を作れと。飲食・衣裳・寒熱の類、及び常に服する所の藥、常に作す所の事の如し。病者牌子を取りて以て人に示せば則ち太半の苦を減ず可し。凡そ公の人と爲り事に處するは毎に是くの如きなり。

現代語訳

公の人柄と事の処し方には、みな長く続く見通しがあり、うまく運ぶ道を求めた。たとえば中風を病む人などは、口では言えず、手では書けない。それなのに看病する者は、何が欲しいかと尋ねる。病人は答えられず、かえって苦しみを増すだけである。だから公はかつて人に教えた。事柄ごとに一枚の札を作れ、と。飲食、衣類、寒暑の類、および日ごろ服する薬、日ごろすることなどである。病人は札を取って人に示せば、苦しみの大半を減らすことができる。およそ公の人柄と事の処し方は、いつもこのようであった。

解説

親切が、そのまま苦しみになる場面を見つけた条です。**看病する者は、何が欲しいかと尋ねる。病人は答えられず、かえって苦しみを増すだけである。**尋ねるのは思いやりです。しかし答えられない人に尋ねれば、答えられないことを突きつけることになる。直し方は、気の使い方ではなく道具でした。**事柄ごとに一枚の札を作れ。**しかも中身が具体的です。飲食、衣類、寒暑、いつもの薬、いつもすること。

この章句が説くこと

公の人と為り事に処するは皆長久の計有り方便の道を求む中風を病む人は口言う能わず手書く能わず疾を養う者は乃ち欲する所を問う病者は既に答うる能わず適ま苦を增すに足るのみ事毎に一牌子を作れ病者牌子を取りて以て人に示せば則ち太半の苦を減ず可し介護道具

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