宋名臣言行録 / 後集巻八・吕希哲
仙源嘗言與侍講為夫婦相處六十年未嘗一日有面赤自少至老雖衽席之上未嘗戯笑
新字:仙源嘗言与侍講為夫婦相処六十年未嘗一日有面赤自少至老雖衽席之上未嘗戯笑
書き下し
仙源嘗て言う、侍講と夫婦と爲りて相い處ること六十年、未だ嘗て一日も面を赤くする有らず。少きより老いに至るまで、衽席の上と雖も未だ嘗て戲笑せずと。
現代語訳
仙源県君がかつて言った。「侍講と夫婦となって六十年ともに過ごしたが、一日も顔を赤くしたことがない。若いころから老いに至るまで、寝所の上であっても、ふざけ笑ったことがない」。
解説
妻の言葉として残された三十五字です。褒めているとも、嘆いているとも読めます。一日も顔を赤くしたことがない。怒りで赤くすることも、恥じて赤くすることもなかった。寝所の上であっても、ふざけ笑ったことがない。六十年です。父の教えを記した条には、暑くても頭巾や足袋を外さなかったと書かれていました。その規矩が、いちばん人目のないところまで続いていた、ということになります。
この章句が説くこと
仙源嘗て言う侍講と夫婦と為りて相い処ること六十年未だ嘗て一日も面を赤くする有らず少きより老いに至るまで衽席の上と雖も未だ嘗て戯笑せず夫婦六十年
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