宋名臣言行録 / 後集巻八・吕希哲
正獻公嘗語張耒曰此子不欺闇室守官京師不謁臺諌官遇遷轉即一見執政過此不見也
新字:正献公嘗語張耒曰此子不欺闇室守官京師不謁台諌官遇遷転即一見執政過此不見也
書き下し
正獻公嘗て張耒に語りて曰く、此の子は闇室を欺かず。官を京師に守りて臺諫の官を謁せず。遷轉に遇えば即ち一たび執政に見え、此を過ぐれば見えざるなりと。
現代語訳
父の正献公がかつて張耒に語って言った。「この子は暗い部屋でも自分を欺かない。都で官を務めていて、御史台や諫院の官のところへ挨拶に行かない。異動があればそのとき一度だけ執政に会い、それを過ぎては会わないのだ」。
解説
三十六字を、父が他人に語った形で書いています。褒め方が具体的でした。**暗い部屋でも自分を欺かない。**誰も見ていないところの話です。そして目に見える証拠が二つ続きます。**御史台や諫院の官のところへ挨拶に行かない。****異動があればそのとき一度だけ執政に会い、それを過ぎては会わない。**必要な回数だけ会って、それ以上は行かない。行けば行くほど有利になる場所を、自分で数えて区切っています。
この章句が説くこと
此の子は闇室を欺かず官を京師に守りて台諫の官を謁せず遷転に遇えば即ち一たび執政に見ゆ此を過ぐれば見えざるなり潔白距離
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