宋名臣言行録 / 後集巻八・吕公著
公平生未嘗行草書尤不喜人博曰勝則傷仁負則傷儉
新字:公平生未嘗行草書尤不喜人博曰勝則傷仁負則傷倹
書き下し
公平生未だ嘗て草書を行わず。尤も人の博するを喜ばず。曰く、勝てば則ち仁を傷り、負くれば則ち儉を傷ると。
現代語訳
公は生涯、草書を書かなかった。とりわけ人が賭けごとをするのを好まなかった。言った。「勝てば仁を損ない、負ければ倹を損なう」。
解説
二十二字です。賭けを退けた理由が、損得ではありませんでした。両方の結果を潰しています。**勝てば仁を損ない。**勝ちは、誰かが失ったものです。**負ければ倹を損なう。**負けは、蓄えを減らします。どちらに転んでも徳のどこかが減る。前に置かれた一行も同じ考えです。**生涯、草書を書かなかった。**崩し字は速くて楽ですが、読む相手に負担が移ります。
この章句が説くこと
公平生未だ嘗て草書を行わず尤も人の博するを喜ばず勝てば則ち仁を傷り負くれば則ち倹を傷る賭け両損
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