宋名臣言行録 / 後集巻二・富弼
公曰就使其勝所亡士馬羣臣當之歟亦人主當之歟若通好不絶嵗幣盡歸人主臣下所得止奉使者嵗一二人爾羣臣何利焉北主大悟首肯久之
新字:公曰就使其勝所亡士馬羣臣当之歟亦人主当之歟若通好不絶歳幣尽帰人主臣下所得止奉使者歳一二人爾羣臣何利焉北主大悟首肯久之
書き下し
公曰く、就い其れをして勝たしむるも、亡う所の士馬は、羣臣之に當たるか、亦た人主之に當たるか。若し好を通じて絶えずんば、歳幣は盡く人主に歸す。臣下の得る所は、止だ使いを奉ずる者、歳に一二人のみ。羣臣何の利かあらんやと。北主大いに悟り、首肯すること之を久しくす。
現代語訳
富弼は言った。「仮に勝ったとして、失った兵と馬は、臣下たちが引き受けるのですか、それとも君主が引き受けるのですか。もし好を通じて絶えなければ、歳幣はことごとく君主に帰します。臣下の得るところは、ただ使者を務める者が年に一人か二人あるだけです。臣下たちに何の利益がありましょうか」。北の主は大いに悟り、長いあいだうなずいた。
解説
五十九字で決着します。仮に勝った場合まで引き受けたうえで、同じ問いをもう一度置きました。**失った兵と馬は、臣下たちが引き受けるのですか、それとも君主が引き受けるのですか。**そして和平の側の配分を数えます。**歳幣はことごとく君主に帰します。臣下の得るところは、ただ使者を務める者が年に一人か二人。**だから開戦を勧める声が大きいのだ、という説明が完成しました。**臣下たちに何の利益がありましょうか。**説得されたのは論ではなく、自分の周りの光景です。**北の主は大いに悟り、長いあいだうなずいた。**
この章句が説くこと
就い其れをして勝たしむるも亡う所の士馬は羣臣之に当たるか亦た人主之に当たるか若し好を通じて絶えずんば歳幣は尽く人主に帰す臣下の得る所は止だ使いを奉ずる者歳に一二人のみ羣臣何の利かあらんや損失帰属
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