宋名臣言行録 / 後集巻八・吕公著
元祐初議者争言科舉之弊請復舊制公曰先帝更新法度如造士以經術是為近古且仲尼六經何負於後世特安石課試之法為繆耳安石解經亦未必不善惟其欲人同已為大繆耳
新字:元祐初議者争言科舉之弊請復旧制公曰先帝更新法度如造士以経術是為近古且仲尼六経何負於後世特安石課試之法為繆耳安石解経亦未必不善惟其欲人同已為大繆耳
書き下し
元祐の初め、議者爭いて科舉の弊を言い舊制に復せんことを請う。公曰く、先帝の法度を更新し士を造すに經術を以てするが如きは、是れ古に近しと爲す。且つ仲尼の六經、何ぞ後世に負かん。特に安石の課試の法の繆れるのみ。安石の經を解するも亦た未だ必ずしも善からざるにあらず。惟だ其の人の己に同じからんことを欲するを大いに繆れりと爲すのみと。
現代語訳
元祐のはじめ、議者は争って科挙の弊害を言い、旧制に戻すことを願い出た。公は言った。「先帝が法度を新しくして、士を育てるのに経術をもってしたようなことは、古に近いというべきである。そのうえ孔子の六経が、どうして後世に背いたであろうか。ただ安石の試験のやり方が誤っていただけである。安石の経の解釈も、必ずしも善くなかったわけではない。ただ、人が自分と同じであることを求めたところ、それを大きな誤りとするだけである」。
解説
反動で全部を捨てようとする流れに、区別を入れた条です。三つに分けています。方向は正しい。**士を育てるのに経術をもってしたようなことは、古に近い。**素材にも罪はない。**孔子の六経が、どうして後世に背いたであろうか。**注釈さえ、それ自体は悪くない。**安石の経の解釈も、必ずしも善くなかったわけではない。**残った一点だけを誤りとしました。**人が自分と同じであることを求めたところ。**
この章句が説くこと
元祐の初め議者争いて科舉の弊を言い旧制に復せんことを請う士を造すに経術を以てするが如きは是れ古に近しと為す仲尼の六経何ぞ後世に負かん特に安石の課試の法の繆れるのみ惟だ其の人の己に同じからんことを欲するを大いに繆れりと為すのみ区別反動
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