宋名臣言行録 / 後集巻八・吕公著
初温公議凡役人皆不許雇人以代然東南及西蜀諸路民有髙貲或子弟業儒皆當為弓手執賤役既不許募代甚苦之公聞其弊即令一切聽雇募民情大恱
新字:初温公議凡役人皆不許雇人以代然東南及西蜀諸路民有高貲或子弟業儒皆当為弓手執賤役既不許募代甚苦之公聞其弊即令一切聴雇募民情大恱
書き下し
初め温公議す、凡そ役人は皆人を雇いて以て代わるを許さずと。然れども東南及び西蜀の諸路の民に髙貲有り、或いは子弟儒を業とす。皆當に弓手と爲りて賤役を執るべし。既に募代を許さず、甚だ之に苦しむ。公其の弊を聞き、即ち令して一切雇募を聽す。民情大いに悦ぶ。
現代語訳
はじめ司馬光は、およそ役に当たる者はみな人を雇って代わらせることを許さない、と議した。ところが東南および西蜀の諸路の民には財産の多い者もあり、あるいは子弟が学問を仕事としている者もある。それがみな弓手となって賤しい役に当たらねばならない。代役を雇うことが許されないので、たいそう苦しんだ。公はその弊害を聞いて、すぐ令を出して一切、雇い募ることを認めた。民の気持ちは大いに喜んだ。
解説
同志の作った規則を、現地の声で直した条です。もとの趣旨は正しいものでした。代役を認めれば、金のある者が役を逃れます。ところが地方に当てはめると、逆に働きました。財産の多い者もあり、あるいは子弟が学問を仕事としている者もある。それがみな弓手となって賤しい役に当たらねばならない。逃げ道を塞いだ結果、そこにしか当てはまらない人が全部かぶった。すぐ令を出して一切、雇い募ることを認めた。
この章句が説くこと
初め温公議す凡そ役人は皆人を雇いて以て代わるを許さず東南及び西蜀の諸路の民に高貲有り或いは子弟儒を業とす既に募代を許さず甚だ之に苦しむ公其の弊を聞き即ち令して一切雇募を聴す制度現場
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