尚書 / 周官
明王立政,不惟其官,惟其人
書き下し
明王の政を立つるや、其の官のみならず、其の人のみす。
現代語訳
明君が政治の仕組みを立てるときは、官職の数や制度そのものにこだわるのではなく、そこに任じる人物にこそこだわる。
解説
仕組みや肩書きをいくら整えても、それを動かす人が伴わなければ意味がないと説く一句である。役割分担の表や立派な制度を作ることに力を注いでも、実際にそこに座る人が適任でなければ、絵に描いた餅に終わってしまう。組織に限らず、家庭のルールや自分自身の計画表であっても同じで、形式を整えることと、それを担う中身を育てることは別の仕事である。制度に安心しきらず、そこに関わる人をどう育て選ぶかに、もう一段の注意を向けたい。なお、本篇は東晋期に伝わった古文尚書に属し、後世の編纂とみる説が有力である。
この章句が説くこと
人物本位制度実質
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