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宋名臣言行録 / 後集巻七・司馬光

先生毎與君實說話不曾放過如范堯夫十件事只争得三四件便已先生曰君實只為能受盡人言儘人忤逆更不怒便是好處

新字:先生毎与君実説話不曽放過如范堯夫十件事只争得三四件便已先生曰君実只為能受尽人言儘人忤逆更不怒便是好処

書き下し

先生毎に君實と説話するに、曾て放過せず。范堯夫の如きは十件の事、只だ三四件を爭い得れば便ち已む。先生曰く、君實は只だ能く盡く人の言を受くるが爲なり。盡く人の忤逆するも更に怒らず。便ち是れ好き處なりと。

現代語訳

先生は君実と話をするたびに、一つも見のがすことがなかった。范純仁のような相手だと、十の事のうち、三つ四つを論じ合えればそれで終わりであった。先生は言った。「君実は、ただ人の言うことをすべて受けられるからである。人がどれほど逆らっても、まったく怒らない。それがよいところだ」。

解説

同じ人が、相手によって出せる量を変えています。范純仁のような相手だと、十の事のうち、三つ四つを論じ合えればそれで終わりであった。残り六つは言わずに帰る。悪意ではなく、そこまでしか出せないからです。理由が一行でした。人がどれほど逆らっても、まったく怒らない。怒らないというのは、性質の穏やかさの話ではありません。相手が持っているものを全部出せるかどうかを決める、実務上の条件です。

この章句が説くこと

先生毎に君実と説話するに曽て放過せず范堯夫の如きは十件の事只だ三四件を争い得れば便ち已む君実は只だ能く尽く人の言を受くるが為なり尽く人の忤逆するも更に怒らず便ち是れ好き処なり議論受容

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