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宋名臣言行録 / 後集巻七・司馬光

公既改新法或謂公曰元豐舊臣如章惇吕惠卿輩皆小人他日有以父子之義間上則朋黨之禍作矣不可不懼公正色曰天若祚宋必無此事遂改之不疑

新字:公既改新法或謂公曰元豊旧臣如章惇呂恵卿輩皆小人他日有以父子之義間上則朋党之禍作矣不可不懼公正色曰天若祚宋必無此事遂改之不疑

書き下し

公既に新法を改む。或るひと公に謂いて曰く、元豐の舊臣、章惇・呂惠卿の輩の如きは皆小人なり。他日父子の義を以て上を間つる有らば、則ち朋黨の禍作らん。懼れざる可からずと。公色を正して曰く、天若し宋を祚けば必ず此の事無からんと。遂に之を改めて疑わず。

現代語訳

司馬光はすでに新法を改めた。ある人が司馬光に言った。「元豊の旧臣、章惇・呂恵卿のような連中は、みな小人です。いつか父子の義を持ち出して主上を離間する者が出れば、朋党の禍が起こります。恐れないわけにはいきません」。司馬光は顔色を正して言った。「天がもし宋を助けるなら、必ずそんなことは起こらない」。そのまま新法を改めて、疑わなかった。

解説

忠告の中身は正確でした。実際その後、父の政を継ぐという名目で報復が起こり、多くの人が流されます。それを聞いたうえでの答えが一行です。**天がもし宋を助けるなら、必ずそんなことは起こらない。**危険を否定していません。予測が当たるかどうかを、自分の判断材料から外しただけです。後で自分たちがどうなるかを計算に入れれば、いま直すべきものが直せなくなる。**そのまま新法を改めて、疑わなかった。**

この章句が説くこと

公既に新法を改む章惇呂恵卿の輩の如きは皆小人なり他日父子の義を以て上を間つる有らば則ち朋党の禍作らん天若し宋を祚けば必ず此の事無からん遂に之を改めて疑わず覚悟報復

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