宋名臣言行録 / 後集巻七・司馬光
公奏以文學德行吏事武畧等為十科以求天下遺材命文臣升朝以上嵗舉經明行脩一人如進士髙選皆從之
新字:公奏以文学徳行吏事武略等為十科以求天下遺材命文臣升朝以上歳舉経明行脩一人如進士高選皆従之
書き下し
公奏して文學・德行・吏事・武略等を以て十科と爲し、以て天下の遺材を求む。文臣の升朝以上に命じ、歳に經明行脩の一人を舉げしむること進士の髙選の如くならしむ。皆之に從う。
現代語訳
司馬光は奏上して、文学・徳行・吏事・武略などをもって十の科目とし、それによって天下の取りこぼされた人材を求めた。文臣で朝廷に列する者以上に命じて、毎年、経に明るく行いの修まった者を一人推挙させ、進士の上位合格と同じ扱いとした。すべてこれに従われた。
解説
四十四字の制度案です。人材が出てこないことを、人がいないせいにしていません。それによって天下の取りこぼされた人材を求めた。すでにいるが、いまの選び方では見えない、という前提です。だから物差しを増やしました。文学、徳行、吏事、武略。一本の科挙では、文の得意な者しか通りません。そして推挙には名前が付きます。文臣で朝廷に列する者以上に命じて、毎年一人を推挙させ。誰が誰を挙げたかが残る形です。
この章句が説くこと
文学徳行吏事武略等を以て十科と為す以て天下の遺材を求む文臣の升朝以上に命じ歳に経明行脩の一人を舉げしむ進士の高選の如くならしむ人材多元
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