宋名臣言行録 / 後集巻七・司馬光
且治天下譬如居室弊則修之非大壞不更造也大壞而欲更造非得良匠美材不成今二者皆無有臣恐風雨之不庇也公卿侍從皆在此願陛下問之
新字:且治天下譬如居室弊則修之非大壊不更造也大壊而欲更造非得良匠美材不成今二者皆無有臣恐風雨之不庇也公卿侍従皆在此願陛下問之
書き下し
且つ天下を治むるは譬えば居室の如し。弊るれば則ち之を修む。大いに壞るるに非ざれば更に造らざるなり。大いに壞れて更に造らんと欲すれば、良匠美材を得るに非ざれば成らず。今二者は皆有る無し。臣は風雨の庇わざるを恐る。公卿侍從皆此に在り。願わくは陛下之に問え。
現代語訳
そのうえ天下を治めるのは、たとえば住まいのようなものです。傷んだら修理する。ひどく壊れたのでなければ、建て替えはしません。ひどく壊れて建て替えようとするなら、良い大工と良い材木を得なければ成りません。いま、その二つがどちらもありません。臣は、雨風をしのげなくなることを恐れます。公卿も侍従もみなここにおります。どうか陛下、この者たちにお尋ねください。
解説
建て替えそのものを否定していません。条件を二つ挙げただけです。**ひどく壊れたのでなければ、建て替えはしません。****建て替えようとするなら、良い大工と良い材木を得なければ成りません。**そして現状を当てはめます。**いま、その二つがどちらもありません。**壊れ方がそこまでではなく、人も材料も揃っていない。取り壊した後に建たなければ、住む場所そのものがなくなります。**臣は、雨風をしのげなくなることを恐れます。**
この章句が説くこと
天下を治むるは譬えば居室の如し弊るれば則ち之を修む大いに壊るるに非ざれば更に造らざるなり大いに壊れて更に造らんと欲すれば良匠美材を得るに非ざれば成らず今二者は皆有る無し臣は風雨の庇わざるを恐る修繕建替
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