宋名臣言行録 / 後集巻七・司馬光
安石創立制置三司條例司建為青苗□役水利均輸之政置提舉官四十餘貟公上疏逆陳其利害曰後當如是行之十餘年無一不如公言者天下傳誦以公為真宰相雖田父野老皆號為司馬相公而婦人孺子知其為君實也
新字:安石創立制置三司条例司建為青苗□役水利均輸之政置提舉官四十余貟公上疏逆陳其利害曰後当如是行之十余年無一不如公言者天下伝誦以公為真宰相雖田父野老皆号為司馬相公而婦人孺子知其為君実也
書き下し
安石制置三司條例司を創立し、青苗・□役・水利・均輸の政を建て、提舉官四十餘員を置く。公上疏して逆め其の利害を陳ぶ。後に當に是くの如くなるべし。之を行うこと十餘年、一として公の言の如くならざるは無し。天下傳誦して、公を以て眞の宰相と爲す。田父野老と雖も皆號して司馬相公と爲し、而して婦人孺子も其の君實たるを知るなり。
現代語訳
王安石は制置三司条例司を創設し、青苗・〔一字を欠く〕役・水利・均輸の政を立て、提挙官を四十余人置いた。司馬光は上疏して、あらかじめその利害を述べた。後にはまさにそのとおりになる、と。これを実施すること十余年、一つとして司馬光の言ったとおりでないものはなかった。天下は語り伝えて、司馬光をこそ真の宰相とした。田を耕す父や野の老人までが、みな「司馬相公」と呼び、女子供までがその字が君実であることを知っていた。
解説
長い論争の記録が、この一段から始まります。まず結果が先に置かれました。**これを実施すること十余年、一つとして司馬光の言ったとおりでないものはなかった。**そして評判の広がり方が、身分ではなく場所で書かれています。**田を耕す父や野の老人までが、みな「司馬相公」と呼び。**在職していないのに宰相と呼ばれる。**女子供までがその字が君実であることを知っていた。**名前ではなく字を知っている、というところに、親しまれ方が出ています。
この章句が説くこと
安石制置三司条例司を創立し青苗役水利均輸の政を建つ公上疏して逆め其の利害を陳ぶ之を行うこと十余年一として公の言の如くならざるは無し田父野老と雖も皆号して司馬相公と為す予見評判
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