宋名臣言行録 / 後集巻七・司馬光
英宗疾既平皇太后還政公上疏言治身莫先於孝治國莫先於公其言切至皆母子間人所難言者
新字:英宗疾既平皇太后還政公上疏言治身莫先於孝治国莫先於公其言切至皆母子間人所難言者
書き下し
英宗の疾既に平らぎ、皇太后政を還す。公上疏して言う、身を治むるは孝より先なるは莫く、國を治むるは公より先なるは莫しと。其の言切至、皆母子の間の人の言い難き所の者なり。
現代語訳
英宗の病がすでに癒え、皇太后は政を返した。司馬光は上疏して言った。「身を治めるには孝より先にするものはなく、国を治めるには公より先にするものはない」。その言葉は切実に行き届き、どれも母子のあいだで人が口にしにくいところのものであった。
解説
三十九字です。母が政を返した直後という時機が、この一句をきわどくしています。身を治めるには孝より先にするものはなく、国を治めるには公より先にするものはない。天子には母への孝を、太后には政の公を求めている。両方に一言ずつ、しかも同じ形で並べました。前の巻で見た濮議の火種が、この母子のあいだにあります。どれも母子のあいだで人が口にしにくいところのものであった。
この章句が説くこと
英宗の疾既に平らぎ皇太后政を還す身を治むるは孝より先なるは莫し国を治むるは公より先なるは莫し其の言切至皆母子の間の人の言い難き所の者なり孝公
関連する章句
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『洗心洞箚記』卷上・第百八十條東廓先生は、天資純粋にして、家に居りては孝友を以て称せらる。陽明子の門に出づ。宸濠反するや、陽明子の軍事に与る。嘉靖三年、世宗、興献帝の本生の称を去らんと欲す。東廓、疏して諫め旨に忤ひ、詔獄に下されて拷掠せられ、遂に遐方に謫せらる。此に於いて淫祠を廃し、復初書院を建て、学者と其の間に講授す。陽明子の卒するを聞き、位を為りて哭し、心喪に服す。召されて司経局洗馬と為る。東廓、太子幼くして未だ閣を出づる能はざるを以て、乃ち霍韜と聖功図を上りて以て諷諫す。帝以て謗訕と為し、幾ど罪を得んとす。九廟災あり、東廓直言す。帝大いに怒り、職を落として帰る。陽明子嘗て之を称して曰く、有れども無きが若く、実つれども虚しきが若く、犯されて校いず、謙之之に近しと。其の子善、孫徳涵・徳溥等、皆良知の学を守り、家声を落とさず。
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