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宋名臣言行録 / 後集巻六・王安石

忠信者常應詔言新法不便因謂俠曰御史職在諌爭皆緘黙不言公一監門耳乃上書不巳是言責在監門而臺中無人也探懐中書授俠曰以此為正人助京未嘗使安國傳道省中語凡所論乃鄰居内殿崇班楊永芳所告也

新字:忠信者常応詔言新法不便因謂侠曰御史職在諌争皆緘黙不言公一監門耳乃上書不巳是言責在監門而台中無人也探懐中書授侠曰以此為正人助京未嘗使安国伝道省中語凡所論乃鄰居内殿崇班楊永芳所告也

書き下し

忠信なる者は常に詔に應じて新法の不便を言う。因りて俠に謂いて曰く、御史の職は諫爭に在り。皆緘默して言わず。公は一監門のみ。乃ち上書して已まず。是れ言責は監門に在りて臺中に人無きなりと。懷中の書を探りて俠に授けて曰く、此を以て正人の助けと爲せと。京は未だ嘗て安國をして省中の語を傳道せしめず。凡そ論ずる所は乃ち鄰居内殿崇班楊永芳の告ぐる所なり。

現代語訳

楊忠信という者は、常に詔に応じて新法の不都合を述べていた。そこで鄭俠に言った。「御史の職務は諫め争うことにある。それがみな口を閉ざして何も言わない。あなたは一介の門番にすぎない。それでいて上書してやめない。これでは、物を言う責任が門番のほうにあって、御史台には人がいないということだ」。懐から書き付けを取り出して鄭俠に授けて言った。「これを正しい人の助けにしなさい」。馮京は、王安国に宮中の話を伝えさせたことなど一度もなかった。およそ鄭俠が論じたことは、隣に住んでいた内殿崇班の楊永芳が告げたものであった。

解説

御史台が黙り込んでいた時期の風景が、一言で描かれます。御史の職務は諫め争うことにある。それがみな口を閉ざして何も言わない。あなたは一介の門番にすぎない。それでいて上書してやめない。そして皮肉が完成します。物を言う責任が門番のほうにあって、御史台には人がいないということだ。役職と役割がずれている。渡された書き付けが、後に荷物から出てきたものでした。そして情報源の真相も、ここで明かされます。隣に住んでいた内殿崇班の楊永芳が告げたものであった。

この章句が説くこと

御史の職は諫争に在り皆緘黙して言わず公は一監門のみ乃ち上書して已まず是れ言責は監門に在りて台中に人無きなり凡そ論ずる所は乃ち鄰居内殿崇班楊永芳の告ぐる所なり沈黙職責

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