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宋名臣言行録 / 後集巻六・王安石

俠對實不識京但每遣人吳無至詣檢院投匭判院丁諷輙為無至道京稱歎之語及罷局時遇安國於途安國馬上舉鞭相揖曰賢可謂獨立不懼因隨至所居求觀前後奏草俠答以未嘗存留

新字:俠対実不識京但毎遣人吳無至詣検院投匭判院丁諷輙為無至道京称嘆之語及罷局時遇安国於途安国馬上舉鞭相揖曰賢可謂独立不懼因随至所居求観前後奏草俠答以未嘗存留

書き下し

俠對うるに實に京を識らずと。但だ毎に人吳無至を遣わして檢院に詣らしめ匭に投ぜしむ。判院丁諷輒ち無至の爲に京の稱歎の語を道う。局を罷むる時に及び、安國に途に遇う。安國馬上に鞭を舉げて相い揖して曰く、賢は獨立不懼と謂う可しと。因りて隨いて居る所に至り、前後の奏草を觀んことを求む。俠答うるに未だ嘗て存留せずと以てす。

現代語訳

鄭俠は答えて、実際に馮京を知らない、と述べた。ただ、そのつど呉無至という者を遣わして検院に赴かせ、投書箱に入れさせていた。判院の丁諷が、そのたび呉無至に向かって、馮京が感嘆していた言葉を話した。役目を終えて帰るとき、途中で王安国に出会った。王安国は馬上から鞭を挙げて会釈して言った。「賢は、独り立って懼れずと言ってよい」。そのまま付いて住まいまで来て、前後の上奏の草稿を見せてほしいと求めた。鄭俠は、留め置いたことはない、と答えた。

解説

面識がなかったことの実際が、丁寧に説明されます。上書は使いを立てて投書箱に入れていました。**そのつど呉無至という者を遣わして検院に赴かせ、投書箱に入れさせていた。**繋がりは、伝え聞いた感想だけでした。そして道で出会った場面です。**馬上から鞭を挙げて会釈して言った。賢は、独り立って懼れずと言ってよい。**そのうえで草稿を見たいと言われました。答えは短い。**留め置いたことはない。**残さなかったことが、後で効いてきます。

この章句が説くこと

但だ毎に人吳無至を遣わして検院に詣らしめ匭に投ぜしむ判院丁諷輒ち無至の為に京の称嘆の語を道う安国馬上に鞭を舉げて相い揖して曰く賢は独立不懼と謂う可し前後の奏草を観んことを求む俠答うるに未だ嘗て存留せずと以てす面識投書

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