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宋名臣言行録 / 後集巻六・王安石

公秉政更新天下之務而宿徳舊人論議多不協遂選用新進待以不次故一時政事不日皆舉而兩禁臺閤内外要權莫非新進洎三司論市易而吕參政指為沮法公信以為然堅乞罷相既出吕嘉問張諤持公而泣公慰之曰已薦吕惠卿矣二子收涙

新字:公秉政更新天下之務而宿徳旧人論議多不協遂選用新進待以不次故一時政事不日皆舉而両禁台閤内外要権莫非新進洎三司論市易而呂参政指為沮法公信以為然堅乞罷相既出呂嘉問張諤持公而泣公慰之曰已薦呂恵卿矣二子収涙

書き下し

公政を秉り天下の務めを更新す。而して宿德舊人の論議多く協わず。遂に新進を選用し、待するに不次を以てす。故に一時の政事は日ならずして皆舉がる。而して兩禁・臺閣・内外の要權は新進に非ざる莫し。三司の市易を論ずるに洎び、呂參政指して法を沮むと爲す。公信じて以て然りと爲し、堅く罷相を乞う。既に出づるに、呂嘉問・張諤公を持して泣く。公之を慰めて曰く、已に呂惠卿を薦めたりと。二子涙を收む。

現代語訳

王安石は政を執って天下の務めを新しくした。しかし年功ある古参の者たちの議論は、多くが合わなかった。そこで新進の者を選んで用い、順序によらずに待遇した。だから当座の政事は日を置かずにみな進んだ。そして両禁・台閣・内外の要職の権は、新進でない者がなくなった。三司が市易を論じるに至って、参政の呂公著が、これは法を阻んでいると名指しした。王安石はそれを信じてそのとおりだと考え、強く宰相の辞任を願い出た。退出するとき、呂嘉問と張諤が王安石にすがって泣いた。王安石はこれを慰めて言った。「すでに呂恵卿を推薦してある」。二人は涙を収めた。

解説

新進で固めた理由が、正直に書かれています。年功ある古参の者たちの議論は、多くが合わなかった。だから当座の政事は日を置かずにみな進んだ。速さは手に入りました。代わりに、止める人がいなくなります。両禁・台閣・内外の要職の権は、新進でない者がなくなった。そして最後の場面が象徴的です。誰かが阻んでいると聞いて、確かめずに信じました。王安石はそれを信じてそのとおりだと考え。周りが全員味方だと、話の裏を取る相手がいません。

この章句が説くこと

宿徳旧人の論議多く協わず遂に新進を選用し待するに不次を以てす故に一時の政事は日ならずして皆舉がる両禁台閣内外の要権は新進に非ざる莫し公信じて以て然りと為し堅く罷相を乞う新進速さ

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