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宋名臣言行録 / 後集巻五・吕誨

温公宻問曰今日請對欲言何事獻可舉手曰袖中彈文乃新參也温公慊然曰以介甫之文學行義命下之日衆皆喜于得人奈何論之

新字:温公密問曰今日請対欲言何事献可舉手曰袖中弾文乃新参也温公慊然曰以介甫之文学行義命下之日衆皆喜于得人奈何論之

書き下し

溫公密かに問いて曰く、今日の請對、何事を言わんと欲すると。獻可手を舉げて曰く、袖中の彈文は乃ち新參なりと。溫公慊然として曰く、介甫の文學行義を以て、命の下るの日、衆皆人を得たるを喜べり。奈何ぞ之を論ずるやと。

現代語訳

司馬光がひそかに問うた。「今日の拝謁では、何を言うつもりか」。呂誨は手を挙げて言った。「袖の中の弾劾文は、新任の参政のものだ」。司馬光は不満げに言った。「介甫の学問と行いの義をもってすれば、任命が下った日、人々はみな人を得たと喜んだのだ。どうしてこれを弾劾するのか」。

解説

短いやりとりですが、二人の距離が出ています。司馬光は道連れになった相手に、今日の用件を聞きました。答えは隠していません。袖の中の弾劾文は、新任の参政のものだ。これから出す弾劾を、その場で明かしている。相手が親しいからです。司馬光の反応も率直でした。任命が下った日、人々はみな人を得たと喜んだのだ。どうしてこれを弾劾するのか。当時、王安石の評判はそれほど高かった。

この章句が説くこと

温公密かに問いて曰く今日の請対何事を言わんと欲する献可手を舉げて曰く袖中の弾文は乃ち新参なり介甫の文学行義を以て命の下るの日衆皆人を得たるを喜べり奈何ぞ之を論ずるや弾劾対話

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