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宋名臣言行録 / 後集巻五・趙抃

先是吕溱出守徐蔡襄守泉吳奎守夀韓絳守河陽已而歐陽修乞蔡賈黯乞荆南公即上言近日正人賢士紛紛引去憂國之士為之寒心侍從之賢如修者無幾今皆欲請郡者以正色立朝不能諂事權要傷之者衆耳修等由此不去一時名臣賴以復安

新字:先是呂溱出守徐蔡襄守泉呉奎守寿韓絳守河陽已而欧陽修乞蔡賈黯乞荆南公即上言近日正人賢士紛紛引去憂国之士為之寒心侍従之賢如修者無幾今皆欲請郡者以正色立朝不能諂事権要傷之者衆耳修等由此不去一時名臣頼以復安

書き下し

是より先、呂溱出でて徐を守り、蔡襄は泉を守り、吳奎は壽を守り、韓絳は河陽を守る。已にして歐陽脩は蔡を乞い、賈黯は荊南を乞う。公即ち上言す、近日正人賢士紛紛として引き去る。憂國の士之が爲に寒心す。侍從の賢にして脩の如き者は幾ばくも無し。今皆郡を請わんと欲する者は、正色して朝に立ち權要に諂事する能わず、之を傷つくる者衆きを以てのみと。脩等此に由りて去らず。一時の名臣頼りて以て復た安んず。

現代語訳

これより先、呂溱は外に出て徐州を守り、蔡襄は泉州を守り、呉奎は寿州を守り、韓絳は河陽を守った。やがて欧陽脩は蔡州を願い、賈黯は荊南を願った。趙抃はすぐ上言した。「近ごろ、まっすぐな人や賢い士が次々に退き去っております。国を憂える士は、そのために肝を冷やしております。侍従の賢者で欧陽脩のような者は、いくらもおりません。いま揃って地方の郡を願い出ている者たちは、居ずまいを正して朝廷に立ち、権勢ある者にへつらうことができず、それを傷つけようとする者が多いからにすぎません」。欧陽脩たちはこれによって去らなかった。当時の名臣はそのおかげでふたたび落ち着いた。

解説

一人ずつの転出願いは、それぞれ理由があって出されます。並べてみて、はじめて形が見えました。呂溱、蔡襄、呉奎、韓絳。やがて欧陽脩、賈黯。六人の顔ぶれに共通点がある。居ずまいを正して朝廷に立ち、権勢ある者にへつらうことができず、それを傷つけようとする者が多いからにすぎません。個別の希望に見えて、押し出されている。同じ見方を、劉敞も「正しい臣は進みにくく退きやすい」という形で書いていました。

この章句が説くこと

已にして欧陽脩は蔡を乞い賈黯は荊南を乞う近日正人賢士紛紛として引き去る憂国の士之が為に寒心す正色して朝に立ち権要に諂事する能わず之を傷つくる者衆きを以てのみ脩等此に由りて去らず離職偏り

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