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宋名臣言行録 / 後集巻二・歐陽修

公奏置御河催綱司以督粮餉邉州頼之又置磁相州都作院以繕一路戎器河北方小治而二府諸公相繼以黨議罷去公慨然上書論之用事者益怒㑹公之外甥女張嫁公族人晟以失行繫獄言事者乘此欲并中公遂起詔獄窮治張貲産上使中官監劾之卒辨其誣猶降官知滁州

新字:公奏置御河催綱司以督粮餉邉州頼之又置磁相州都作院以繕一路戎器河北方小治而二府諸公相継以党議罷去公慨然上書論之用事者益怒会公之外甥女張嫁公族人晟以失行繋獄言事者乗此欲并中公遂起詔獄窮治張貲産上使中官監劾之卒弁其誣猶降官知滁州

書き下し

公奏して御河催綱司を置きて以て糧餉を督す。邊州之に頼る。又た磁・相州に都作院を置きて一路の戎器を繕う。河北方に小しく治まる。而して二府の諸公相い繼いで黨議を以て罷め去る。公慨然として上書して之を論ず。用事者益ミ怒る。會ミ公の外甥女張、公の族人晟に嫁し、失行を以て獄に繫がる。言事者此に乘じて并せて公に中てんと欲し、遂に詔獄を起こして張の貲産を窮治す。上、中官をして之を監劾せしむ。卒に其の誣を辨ず。猶お官を降されて滁州を知らしめらる。

現代語訳

欧陽脩は上奏して御河催綱司を置き、兵糧の輸送を督励させた。辺境の州はこれに頼った。また磁州・相州に都作院を置いて、その道筋の武器を修繕させた。河北はようやく少し治まってきた。ところが中書・枢密の諸公が相次いで党派の議論によって罷免され去った。欧陽脩は憤然として上書してこれを論じた。政を執る者はますます怒った。ちょうどそのころ、欧陽脩の姪の張氏が、欧陽脩の一族の晟に嫁いでいて、素行によって獄に繋がれた。言論を担う者はこれに乗じて、あわせて欧陽脩をも陥れようとし、ついに詔獄を起こして張氏の財産を徹底的に調べた。天子は宦官にこれを監督させて調べさせた。ついにそれが誣告であることが明らかになった。それでも官を落とされ、滁州の知事とされた。

解説

現地の仕事が形になりかけたところで、中央の党争が波及します。欧陽脩は黙りませんでした。憤然として上書してこれを論じた。政を執る者はますます怒った。そして攻め口が、本人の職務とは無関係のところから来ます。姪の張氏が、一族の者に嫁いでいて、素行によって獄に繋がれた。ここに乗せられました。しかも調べられたのは素行ではなく財産です。無実は証明されました。それでも官を落とされ、滁州の知事とされた。晴れても、傷は残る形になっています。

この章句が説くこと

公慨然として上書して之を論ず用事者益ミ怒る公の外甥女張公の族人晟に嫁し失行を以て獄に繋がる言事者此に乗じて并せて公に中てんと欲す卒に其の誣を弁ず猶お官を降されて滁州を知らしめらる讒言連座

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