宋名臣言行録 / 後集巻四・劉敞
直集賢時方議定大樂天子使中貴人叅其事公諌以為王事莫重於樂今才學滿朝辨論有餘足以増朝廷之光而顧使若趙談者居間臣恐為袁盎笑也
新字:直集賢時方議定大楽天子使中貴人参其事公諌以為王事莫重於楽今才学満朝弁論有余足以増朝廷之光而顧使若趙談者居間臣恐為袁盎笑也
書き下し
集賢に直せし時、方に大樂を議定す。天子中貴人をして其の事に參ぜしむ。公諫めて以爲えらく、王事は樂より重きは莫し。今才學朝に滿ち、辨論餘り有り。以て朝廷の光を増すに足る。而るに顧って趙談の若き者をして間に居らしむ。臣は袁盎の笑いと爲るを恐ると。
現代語訳
集賢院に勤めていたとき、ちょうど大楽を議し定めるところであった。天子は宦官をその事に参加させた。劉敞は諫めて言った。「王者の事で、楽より重いものはありません。いま才と学のある者は朝廷に満ち、議論は有り余っております。朝廷の輝きを増すに十分です。それなのに、かえって趙談のような者をあいだに置かれる。臣は、袁盎に笑われることを恐れます」。
解説
宦官を外せ、と言うのに、その理由を直接述べていません。名前を二つ出しただけです。漢の袁盎は、宦官の趙談と同じ車に乗ることを拒みました。当時の人には、それで通じます。しかも先に、代わりが足りていることを示しました。才と学のある者は朝廷に満ち、議論は有り余っております。必要だから使うのではない、と塞いでおいてから、笑われるという一語で締める。誰も傷つけずに、退けにくくしています。
この章句が説くこと
方に大楽を議定す天子中貴人をして其の事に参ぜしむ王事は楽より重きは莫し今才学朝に満ち弁論余り有り臣は袁盎の笑いと為るを恐る宦官格
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